資産形成によるアーリーリタイアへの見解
個人的にはアーリーリタイア否定派な私です。
何故かというと、「暇」な時間に耐え切れなくなると思うからです。
私は恥ずかしながら大学を3年留年しています。(本当に恥ずかしいw)
その間何をしていたかというと、小遣い稼ぎ程度のバイト、雀荘引きこもり、とにかく家に引きこもってオンラインゲーム、といった感じ。(要するに時間つぶしです。)
アーリーリタイア希望の方も同じように(といってもゲームやら麻雀はしないでしょうが)、とにかく自分の自由な時間がたくさん欲しい!という思いからそれを目指されているのだと思います。
しかし、じゃあ実際にたくさんの自由な時間が出来ても、中々その全てを効率的に消化することはできません。何故なら、自由な時間を消費しようとするととにかく「お金」がかかるからです。
私の留年時代3年間も、とにかく「時間」を消費することを頑張っていました、ゲームを買っても1日16時間とかプレイする時間があるわけですから、1週間もかからずに次のゲームを買わなければやることが無くなってしまいます。そして、その為にバイトをしたり…。3年経った時、「暇」に耐え切れず大学に戻り、なんとか卒業することができました。
今はお金がかからずに生活しやすい、なんでもできる時代だといわれますが、結局それは一週間に数時間程度の余暇を潰すにはお金が必要ないだけで、一週間の内100時間以上の余暇を潰すのはノーマネーでは決してできません。(もし実行しようとすると、半ば死んだような暮らしになってしまうと思います)
アーリーリタイアした青年を題材とした記事なのですが、記事中の
- ストレス源の仕事から解放され、全ての問題が解決した後に残ったもの。それは満足ではなく「退屈」だった。
- 「お金がかからないコミュニティーって結局仕事なんですよね」
というのは、アーリーリタイアを達成した人間がすべからく行き着く処なのかなと感じます。
それならば、私はそこまで仕事が好きな人間ではありませんが、例えば住宅を購入してもらった時に「ありがとう、しおいぬさん」と言ってもらえるととても幸せな気持ちになれるし、中古住宅を購入してリフォーム案とコストパフォーマンスについて検討しているときは、株式銘の柄を探しているときと同じような楽しさがあります。
仕事を「人・社会に貢献できる、お金のかからない最高の暇つぶし」という風に考えることができれば、リタイアする意味はなくなります。
今現在の職場が最高に嫌でたまらない、という人は多いかと思いますが、おそらくどこかには自分が低ストレスで働ける処が、誰にだって存在していると思うのです。ならば、考えることはリタイアではなく、転職かと。
「暇」にお金どころか、命まで取られてしまうという話はよく聞きます。とにかく、アーリーリタイアの先にはとんでもなく多くの「暇」という強敵が居ることは理解しておいたほうが良いと思います。