不動産投資は「投資」ではなく「事業」
不動産投資で不労所得を得ようセミナー!とかよく開催されていますが、本当の本当に不労所得だと思ってセミナーをしている人間はほぼいないと思います。(逆に聞きに行く人は完全な不労所得だと思ってる人が多いんでしょうね。)
不動産投資において最近起こった問題は…
・テナント入居者からの家賃交渉(市場相場一覧から㎡当たり単価を計算した資料を持って行って、適正相場であることを理解してもらいました)
・連絡の取れない高齢者の部屋に行ったら死にかけていた(速攻で病院と身内に連絡、一命は取り留めたに見えましたが、病院でお亡くなりになられました)
・急な断水(3階建のアパートで、水道圧力を増幅する装置が壊れて3階まで水が届かなくなった、小旅行中でしたが即座に切り上げて現地確認と業者手配、3階に居住の方々には銭湯代支給)
・ゴミ問題(分別をしていないゴミを毎週一回片づけに行っています。ゴミを出している人の特定はできていますが、外国の方なのでそもそもの理解ができない様子^^;)
などなど…、ぶっちゃけもっともっとあります。
さて、「でもそういうのは全部管理会社がやってくれるでしょ?」と反論があると思います。違います、管理会社の基本的な仕事は、家賃の収納と滞納者への電話のみなんです。上記のような問題の解決すらも全て任せようとしたら、収益が上がらないレベルで管理費用を請求されます。(上記問題を解決しつつ、管理費用5%程度しかもらえなかったら賃貸事業者全員潰れます^^;コレを分かってない大家さん初心者が多い)
故に、不動産投資は「投資」ではなく「事業」なのです。上記のような問題解決能力が無い人間では収益を上げることができません。
で、上記問題が頻発するのに、得られる収益の平均値は税引き後リターン5%程度。私は株式・債券投資のほうが機会費用の損失を考えれば優れた投資手法だと思います。
私のように何十億という資産形成を目標に掲げるのでなく、アーリーリタイア資金、老後資金形成が最終目標(60歳時目標資産5000万円とか)であれば、実物不動産投資は一切やらなくていいと私は考えます。ただし、短期間での資産形成力は不動産投資は強いので、私のような目標を持たれる方はチャレンジの価値はあります。